企業型確定拠出年金の掛金は、月額3,000円から55,000円の間（1,000円単位）で柔軟に設定できます。法令で定められた上限額内で、貴院のニーズに合わせて自由に決定できるのが大きな特徴です。
経営状況や従業員のライフプランに応じて最適な金額を選べるため、無理なく導入できます。例えば、若手従業員には少額からスタートし、キャリアに応じて段階的に増額するなど、きめ細かな設計が可能です。
この柔軟性により、貴院の財務状況を考慮しつつ、従業員の将来設計をしっかりサポートできます。結果として、充実した福利厚生による人材確保や定着率向上につながり、貴院の成長を支える強力なツールとなります。

企業型確定拠出年金とiDeCoは似ていますが、重要な違いがあります。企業型は貴院が主体となって導入し、従業員全員が加入できる制度です。一方、iDeCoは個人が任意で加入する制度です。
企業型の大きな利点は、貴院が掛金を拠出できること。これにより、従業員の老後資金形成を効果的に支援できます。また、規模のメリットを活かした運用商品の選定や、団体割引による手数料の低減も可能です。
さらに、企業型は貴院の福利厚生制度として機能し、人材確保や定着率向上にも貢献します。従業員の将来設計をサポートしながら、貴院の経営戦略にも活用できる、より包括的な制度と言えるでしょう。

企業型確定拠出年金では、運用次第で掛金を上回る受取額を期待できます。ただし、市場の変動により、一時的に元本割れのリスクはあります。
重要なのは、長期的な視点で運用することです。時間をかけることで、市場の波を平準化し、複利効果も働きやすくなります。また、貴院が拠出する掛金は、従業員にとって純粋な資産増加となるため、運用結果に関わらずメリットがあります。
さらに、専門家による投資教育や、分散投資を促す商品ラインナップの提供により、リスク軽減を図れます。これらのサポート体制を整えることで、従業員の資産形成を後押しし、貴院の魅力的な福利厚生として機能させることができます。

企業型確定拠出年金の運用は、従業員一人ひとりが自身で行います。これにより、個々のライフプランやリスク許容度に応じた柔軟な資産運用が可能となります。
従業員が適切な運用判断を行えるよう、投資教育が重要です。クリニックでの対応が難しいことを考慮し、社会保険労務士法人Next Partnersが投資教育をサポートいたします。経験豊富な専門家を派遣し、従業員の金融リテラシー向上をお手伝いします。
このように、従業員の自主性を尊重しつつ、貴院と私たちがしっかりとサポートする仕組みが、この制度の大きな特徴です。従業員の資産形成を効果的に支援しながら、貴院の負担を最小限に抑えることができます。導入から運用まで、安心してお任せいただけます。

従業員が退職された場合、企業型確定拠出年金の資産は個人に帰属したままです。退職後の選択肢として、以下の3つがあります。
1. 個人型確定拠出年金（iDeCo）に移管
2. 他の企業型確定拠出年金に移管（再就職先で制度がある場合）
3. 現状維持（運用を継続）
これらの選択肢により、従業員の資産は保護され、長期的な資産形成を継続できます。
貴院にとっても、この制度は退職後のサポートとなり、「退職後も従業員を大切にする企業」というイメージアップにつながります。また、再雇用の際の魅力にもなり得ます。
このように、企業型確定拠出年金は、現職中はもちろん、退職後も従業員の人生設計をサポートする、魅力的な福利厚生制度といえるでしょう。